腰痛や肩こりで悩まされている貴方の痛みを軽減します 姿勢や動作を評価し、必要な運動やストレッチを一緒に行います。

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理学療法士が副業でパーソナルトレーナーの資格を取得し、2つのライセンスで本業と副業をおこなしています。自己啓発を兼ねてコンディショニング、トレーニング方法を伝達しています。

シンスプリントはくせになる

私は陸上競技部の選手の治療を多く経験する。そのほとんどは中学、高校生が中心である。その中でもシンスプリントは発症する選手が多く、身体機能と練習量、環境によって発生すると考えられる。

シンスプリントと呼ばれるもののほとんどは、脛骨過労性骨膜炎(英語で Medial Tibial Stress Syndrome)を指し、下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生することを特徴とします。

痛みは脛骨に沿ってうずくような鈍痛で始まります。ある一点に集中する痛み(この場合は疲労骨折の可能性も)とは違い、 筋肉が骨に付着するラインに沿って起こります。過度の運動量、運動時間、運動内容、日数またはフォームの変更、硬い路面、薄く硬いシューズ(踵の摩耗)、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、下腿三頭筋の柔軟性低下、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動制限などが発生の誘因となります。

このうち、新入部員などにみられる急激な運動量増加が一番悪い影響を及ぼします。

下腿内側筋群の疲労による柔軟性低下、特にヒラメ筋を主として後脛骨筋、長趾屈筋付着部が脛骨の表面を覆う骨膜を牽引して微細損傷(骨膜炎)をきたし、下腿内側の痛みを発生させるものと考えられます。

柔軟性低下にはストレッチを行います。

股関節と体幹機能に着目して成果を上げた報告もされています(丹保ほか,2011)

私個人的には、股関節屈曲、伸展筋力の低下している選手ほどシンスプリントになりやすいと考えています。そこが弱いと、足部で頼りながら走り、酷使する可能性があると思います。